ゴルフ会員権について
- ▼ ゴルフ会員権とは
ゴルフコースでの施設を利用する人たちの集まりがゴルフ倶楽部であり、倶楽部でのゴルフプレーの権利を最優先に与えられるのが会員です。 その権利を得る法律実態をゴルフ会員権と呼びます。
- ▼ 会員権の種類
会員権方式として、正会員、平日会員、週日会員はともに個人、法人の2種類があり、個人所有と法人所有がございます。いずれも会員として使えるのは、登録者様です。
正会員 正会員は、コース定休日を除く全日のプレーが可能で、全てのクラブ競技に参加できます。
委員・理事に選ばれ、クラブ運営に参画することもできます。会員権の市場流通性は高いです。平日会員
週日会員平日・週日会員は、コース定休日を除く月〜土曜、あるいは月〜金曜の平日に限ったプレーが可能で、クラブの定める平日競技に参加することができます。
週休二日制の定着で土曜プレー可能な平日・週日会員権の人気が高く、正会員の60〜70%の相場で流通性もあります。
月〜金曜の平日・週日会員は30〜40%と割安で、平日休みの方や主婦に人気があります。 - ▼ ゴルフ倶楽部の種類
主なコースには、会員制でないパブリックコース、預託金制・社団法人制のコースに分類されます。
社団法人制 事業収益を目的としない公益法人クラブです。
一般には、一代限り(または直系継承)で譲渡不可としたコースが多いです。株主会員制 経営会社に出資する株主制のクラブです。
経営・財産の分与に権利の主張があり、解散時の分配も持株比で受ける権利があります。預託金制 ゴルフ経営会社に一定の金額を預けて会員となります。それを資金にゴルフ場を造成しますが、一定期間据置後、退会時預けた金額は全額無利子で返還できる権利を有します。
クラブ運営に参加はできますが、株主ではありませんので経営にタッチすることはできません。
尚、近年では名義変更で入会後は、預託金のカットもしくは、永久債・出資証券などに変更され、 ゴルフ場施設の利用券(プレー権)とするゴルフ場も増えてきています。 - ▼ 会員権を持つ利点
会員権を持つことで次のような利点があります。
- 入会コースのプレー・ラウンドの優先が受けられます。
- コースによっては、メンバータイムに参加できます。
- 公式ハンディキャップを取得できます。
- クラブの競技はもちろん、全アマチュア競技の参加資格を有します。
(ハンディキャップの制限がある競技もあります。) - 会員として、クラブ運営に参加することもできます。
- メンバー様は、仲間意識のある方が多く、新しい良いお仲間ができるのではないでしょうか。
- ▼ 会員権相場について
会員権相場は、経済状況に左右されますが、その中でも立地条件・施設の質・経営姿勢がコース評価となり、コースごとの価値相違が違います。
基本的要素に流通人気が加味され、需給供給バランスにて相場が成り立っています。
入会のチェックポイント 経営内容 ゴルフ場の経営・運営方針は影響を大きく受ける。
その実態を把握しておく必要がある。クラブ選びは信頼のおける会員権業者情報の活用も。コース内容 程よい距離があり、フラットで戦略性の高いことが好ましい。フェアウエイの幅も広く、グリーンはベントグリーンで程よいアンジュレーション。無論、手入れの行き届いたメンテナンスか確認しておきたい。
購入前に、一度は視察プレーをしておくことをお奨めいたします。アクセス 自宅からコースまでの所要時間は1時間以内が望ましい。 会員待遇 土・日・祝日のエントリーがメンバー優先か。プレー代金の確認。メンバータイムの有無。キャディさん付きか、セルフ主体かの確認。 - ▼ ゴルフ会員権売買について
会員権は、売り手・買い手の意思で直接売買も可能ですが、金額の交渉、入会手続きなどの慣れない手続きがあり、 信頼のおける会員権取引業者を通じて売買することが望ましいです。
- 譲渡(売り)・入会(買い)の注文が合意した場合、売買契約を締結します。
- 売り側に対しては、会員権・関係書類一式と引換えに、現金または振込にて支払われます。
- 入会する場合は、会員権購入代金と、コース側へ名義書換料・年会費を支払う必要があります。
- 譲渡・入会に際して成立した場合、仲介会員権業者へ仲介手数料を業者が定めた金額を支払います。
- 会員として認められるのにコースへの手続きを完了後1〜2ヶ月を要す場合があります。
- 電話口頭での申し込みも成立するので、十分な注意を払う必要があります。
契約後、相場変動にての価格高騰低下が発生してもキャンセルは認められません。
- ▼ 会員権の取引必要書類(例)
会員権を取引する際、売り手・買い手は以下の書類を用意する必要があります。(例)
譲渡(売り手)に必要な書類 □預り金証書 □印鑑証明(発行日付3ヶ月以内のもの) □会員証 □登記簿謄本(法人の場合)
□住民票(住所移転がある場合) □名義書換申請書 □委任状 □譲渡通知書 □念書・代金完済証明
□ネームプレート・帽章譲渡時の注意点 - コースが発行している証券、名義書換書類一式が必要です。
- 原則として譲渡手続は実印(印鑑証明書添付)を使用します。
- 年会費は完納していることが原則です。
入会(買い手)に必要な書類 □入会申込書 □推薦保証書 □他クラブ在籍証明書 □経歴書 □HDCP証明書
□印鑑証明書(発行日付3ヶ月以内のもの) □写真 □誓約書 □住民票・戸籍謄本
□法人印鑑証明書・商業登記簿謄本(法人の場合)入会時の注意点 - 入会者がコースの入会資格の条件を満たしていること。
- 名義書換停止中のコースでないこと。
- ▼ 入会条件(例)
コースによっては、次のように条件を課したものがあります。
- 他クラブに所属していること。
- 年令制限を設けている。
- 推薦保証人を要する。
- 日本国籍であること。
- 面接を必要とする。
- ▼ 入会の流れ(例)